お盆の帰省で久しぶりに親御さんに会い、「閉め切った部屋でエアコンをつけていない」「なんとなく元気がない」と心配になった方は少なくありません。高齢の方の熱中症は、炎天下ではなく住み慣れた家の中で起こることが多いのが特徴です。熱中症の約4割は家の中で起きています消防庁の集計では、令和7年(2025年)5〜9月に全国で100,510人が熱中症により救急搬送され、そのうち65歳以上の方が57.1%を占めました。発生場所で最も多かったのは住居(38.1%)で、大阪府内の搬送も7,202人にのぼりました。「外で無理をしなければ大丈夫」とは言い切れないことが、数字からも分かります。なぜ高齢の方は室内で熱中症になりやすいのか加齢により、暑さやのどの渇きを感じにくくなる体内の水分量がもともと少なく、脱水に傾きやすい汗をかく機能が下がり、体に熱がこもりやすい電気代への遠慮などから、エアコンの使用を控えがち一人暮らしでは、まわりが変化に気づきにくいのどが渇いたと感じたときには、すでに脱水が始まっていることもあります。帰省したときに確認したいこと部屋の温度と湿度(室温28℃を超えていないか。温湿度計があると確実です)エアコンが冷房運転になっているか、正常に動くか冷蔵庫に飲み物が入っているか、実際に飲めているか食欲や体重が落ちていないか夜、エアコンを切って寝ていないか夜、エアコンを切って寝ていないかリモコンの操作が難しくなっている、設定が「送風」のままになっている、といったことは意外に多くあります。こんなサインがあれば注意してくださいめまい・立ちくらみ、足がつる、頭痛、吐き気、いつもと違うだるさは、熱中症の初期のサインかもしれません。涼しい場所に移り、水分と塩分を補って様子をみてください。呼びかけへの反応がおかしい、自力で水分が取れない、体が熱いのに汗をかいていない、このようなときは、ためらわず119番に連絡してください。予防の基本暑い日はエアコンを我慢せず使う(設定温度ではなく、実際の室温で確認する)のどが渇く前に、時間を決めて水分を取る(起床時・入浴の前後は特に)のどが渇く前に、時間を決めて水分を取る(起床時・入浴の前後は特に)- 汗を多くかいたときは塩分も一緒に補う汗を多くかいたときは塩分も一緒に補う- 買い物などの外出は朝夕の涼しい時間帯に買い物などの外出は朝夕の涼しい時間帯に持病のある方は「夏の水分の取り方」を主治医に確認を心不全や腎臓病で水分・塩分の制限を受けている方や、尿を増やす薬(利尿薬)を飲んでいる方は注意が必要です。自己判断で水分や薬の量を変えると、かえって心臓や腎臓の負担になることがあります。一方で、制限を守ろうとするあまり脱水に傾く方もいらっしゃいます。「夏の間はどうすればよいか」は、体の状態によって一人ひとり異なります。かかりつけ医に確認しておくと安心です。当院では、循環器・生活習慣病を担当する医師が、水分制限中の方の夏の過ごし方についてのご相談も受けています。通院そのものが負担な方には、訪問診療という選択肢もあります暑い時期は、通院の道のりが体調を崩すきっかけになることがあります。医師が定期的にご自宅へ伺う訪問診療では、体調だけでなく室内の環境もあわせて確認できます。ご本人の受診が難しい場合は、ご家族からのご相談も可能です。まとめ高齢の方の熱中症は室内での発生が多く、ご本人は気づきにくい帰省の機会に、室温・エアコン・水分の取り方を確認する水分制限中・利尿薬を内服中の方は、夏の水分の取り方を主治医に相談する呼びかけへの反応がおかしいときは、ためらわず119番かえでファミリークリニックは北千里駅から徒歩6分、無料駐車場を完備しています。 お電話(06-6872-6002)またはWeb予約からお気軽にご相談ください。参考https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r7/heatstroke_nenpou_r7.pdfhttps://www.city.suita.osaka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/017/669/handbookpink.pdf【監修】 医療法人健盛会かえでファミリークリニック 院長 志波里奈(内科認定医)・理事長 水野脩(総合診療専門医)