まだ暑い日が続きますが、インフルエンザの流行に備える準備は、例年この時期から始まります。当院(吹田市古江台・北千里駅すぐ)でも、8月に入ってから今シーズンの予防接種についてのお問い合わせをいただくようになりました。この記事では、接種時期の目安、費用と回数、吹田市の助成制度、ご家族そろっての受け方、そして「通院が難しい方はどうすればよいか」まで、地域の内科クリニックとしてご案内します。接種はいつ受ければよい? 目安は「11月中」インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行します。ワクチンは接種してから効果が現れるまでにおよそ2週間かかり、効果が持続するのは約5か月とされています。吹田市も、任意接種の案内のなかで「12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましい」としています。当院では、2026年9月1日からご予約の受付を開始しています。接種の開始日はワクチンごとに異なります。・インフルエンザワクチン(注射)……9月14日から・フルミスト(経鼻ワクチン)……9月28日から・新型コロナワクチン……10月1日から12月は接種を希望される方が集中しますので、11月中に済ませておくとスケジュールに余裕が生まれます。※65歳以上の方で吹田市の定期接種をご利用になる場合は、市が定める接種期間内に受けていただく必要があります。期間前に接種されると自費となりますのでご注意ください。2026年度の期間は吹田市の発表をご確認ください。費用と接種回数13歳以上の方原則として1回の接種です。インフルエンザワクチンは高齢者の定期接種に該当する方を除き任意接種(自費)となります。当院の接種料金は3,300円(税込)です。お子さまの接種について生後6か月以上13歳未満のお子さまは、2〜4週間の間隔をあけて2回接種することとされています。当院の接種料金は、13歳未満のお子さまは1回3,000円(税込)です。2回接種の場合は合計6,000円(税込)となります。13歳以上のお子さまは、大人の方と同じく1回3,300円(税込)です。なお、当院は一般内科のクリニックです。お子さまの接種は3歳以上から承っており、それより小さなお子さまについては小児科での接種をご検討ください。学童期以上のお子さまであれば、保護者の方と同じ日にご一緒に接種していただけます。---吹田市の助成制度65歳以上の方は「定期接種」の対象です吹田市にお住まいで65歳以上の方、および60歳以上65歳未満で心臓・じん臓・呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に身体障がい者手帳1級相当の障がいがある方は、高齢者インフルエンザワクチンの定期接種の対象となります。2025年度(令和7年度)の内容は次のとおりでした。項目詳細接種期間10月1日〜翌年1月31日(この期間外は自費)接種回数1回自己負担額1,500円その他市民税非課税世帯・生活保護世帯等に該当する場合は無料(対象世帯には9月末ごろに「一部負担金なし」の予診票が届きます)2026年度(令和8年度)の対象・金額・期間は、吹田市からの発表をご確認ください。当院でも案内が出次第、あらためてお知らせします。中学3年生には接種費用の一部助成があります吹田市では、中学3年生を対象にインフルエンザワクチン接種費用の一部を助成しています。例年9月末ごろに、対象のご家庭へ案内のはがきが届きます。中学3年生は受験を控えた学年でもあります。冬の本番前、11月中の接種を検討されてはいかがでしょうか。はがきが届いたら、内容を確認のうえお持ちください。ご家族そろっての接種をおすすめする理由インフルエンザは、ご家庭のなかで広がりやすい感染症です。おひとりだけ接種を済ませても、同居のご家族に未接種の方がいると、家庭内での感染が起こることがあります。当院は一般内科として、3歳以上のお子さまから、働く世代、ご高齢の方まで、同じ院内で接種を受けていただけます。「子どもは小児科、親は内科、祖父母はまた別の医療機関」と分けずに、ご家族分をまとめてご予約いただけるのは、かかりつけの内科クリニックならではの利点です。また、当院は女性医師である志波院長が診療しています。女性の医師に相談したいという方も、どうぞお気軽にお申し付けください。ご予約は、Web予約またはお電話で承っています。ご家族分をまとめてお取りいただけます。通院が難しい方・在宅療養中の方へ「本人がクリニックまで行くのが難しい」ご高齢のご家族について、この時期にご相談をいただくことがあります。お盆に帰省されて、ご実家の親御さんの様子が以前と違うと感じた、という方もいらっしゃいます。当院は、外来診療と訪問診療(在宅医療・往診)を同じ体制で行っています。外来で診ていた方が通院できなくなったときに、そのまま訪問診療へ切り替えてお付き合いを続けられることが、当院の特徴です。すでに当院の訪問診療を受けておられる方は、定期の訪問のなかで予防接種についてもご相談いただけます。「接種のためだけに外出しなければならない」という負担を減らせる場合があります。また、心臓の病気をお持ちの方、ペースメーカーを使用されている方、複数のお薬を服用されている方など、持病のある方の接種可否についても診察のうえご相談を承ります。ご心配な点があれば、接種の前にお聞かせください。接種前後の注意点と、起こりうる副反応接種当日に発熱がある場合や体調がすぐれない場合は、接種を見合わせることがあります- 接種後30分程度は、急な体調の変化に備え、様子をみられる状態でお過ごしください接種後30分程度は、急な体調の変化に備え、様子をみられる状態でお過ごしください- 接種当日の入浴は通常差し支えありませんが、接種部位を強くこすらないようにしてください接種当日の入浴は通常差し支えありませんが、接種部位を強くこすらないようにしてください主な副反応として、接種した部位の赤み・腫れ・痛みが比較的よくみられます。通常は2〜3日で軽快するとされています。全身の反応として、発熱、頭痛、寒気、だるさなどがみられることがあります。まれに重い副反応として、アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、肝機能障害、ぜんそく発作などが報告されています。接種後に息苦しさ、じんましん、意識がもうろうとするなどの症状があらわれた場合は、速やかに医療機関にご連絡ください。なお、ワクチンは感染や発症を完全に防ぐものではありません。発症を抑える効果や、かかった場合に重症化を抑える効果が期待されるものです。手洗いや換気などの対策とあわせてお考えください。院内でよくいただくご質問卵アレルギーがありますが、接種できますか現在使用されているインフルエンザワクチンに含まれる卵の成分はごくわずかとされており、多くの場合接種は可能です。ただし、過去に卵で強いアレルギー症状が出たことがある方は、接種前に必ずお申し出ください。診察のうえ判断いたします。妊娠中・授乳中ですが、受けられますか妊娠中の方も接種を受けられるとされています。ご心配な点は、産科の主治医ともご相談のうえ、当院にもお聞かせください。授乳中の接種についても、通常は差し支えないとされています。当院では女性医師が診療していますので、相談しづらいと感じられていた方もどうぞご相談ください。新型コロナワクチンと同じ日に受けられますか受けられます。新型コロナワクチンと他のワクチンとの間に接種間隔の制限はなく、インフルエンザワクチンとの同時接種は、医師が必要と認めた場合に行えます。その際は左右別々の腕に接種します。吹田市では、新型コロナワクチンの高齢者定期接種も、インフルエンザと同じく10月1日〜翌年1月31日の期間で実施されています(2025年度実績:自己負担8,000円、市民税非課税世帯・生活保護世帯等は無料)。「2回に分けて来院するのが大変」という方は、同じ日にまとめて接種することもご検討ください。ご希望の場合は、ご予約の際にお申し出ください。なお当院では、インフルエンザワクチンの接種を9月14日から、新型コロナワクチンの接種を10月1日から開始します。同じ日にまとめて接種をご希望の方は、10月1日以降でご予約ください。なお、吹田市の定期接種の対象とならない方が新型コロナワクチンを接種される場合は、自費(任意接種)となります。当院の接種料金は15,000円(税込)です。ファイザー社のコミナティ(mRNAワクチン)と、武田薬品のヌバキソビッド(タンパク組換え型ワクチン)のいずれも同額です。過去にmRNAワクチンで副反応が強く出られた方や、mRNAワクチン以外をご希望の方は、ご予約の際にお申し出ください。※2026年度の対象・金額・期間は、吹田市からの発表をご確認ください。他のワクチンとは、どのくらい間隔をあければよいですか2020年10月にルールが変わり、現在は次のとおりです。注射の生ワクチン同士(麻しん風しん、水痘、おたふくかぜなど)……27日以上あけるそれ以外の組み合わせ(不活化ワクチン同士、不活化ワクチンと生ワクチンなど)……間隔の制限はありませんそれ以外の組み合わせ(不活化ワクチン同士、不活化ワクチンと生ワクチンなど)……間隔の制限はありませんインフルエンザワクチン(注射)は不活化ワクチンですので、新型コロナワクチン、高齢者用肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンとの間に間隔をあける必要はありません。ただし、同じワクチンを複数回接種する場合(お子さまの2回接種など)は、ワクチンごとに定められた間隔に従います。母子健康手帳や接種済証をお持ちいただければ、その場で確認いたします。注射ではなく、鼻にスプレーするワクチンはありますか「フルミスト点鼻液」という経鼻弱毒生インフルエンザワクチンがあります。針を使わず、左右の鼻に0.1mLずつ噴霧するタイプで、国内では2歳以上19歳未満の方が対象、1シーズン1回の接種です。注射が苦手なお子さまにとって選択肢のひとつになりますが、生ワクチンのため接種を受けられない方がいます。妊娠中の方、免疫の働きが低下している方や免疫を抑える治療を受けている方、ゼラチンなどでアナフィラキシーを起こしたことがある方、喘鳴や気管支ぜんそくのある低年齢のお子さま、アスピリンなどを長期に服用中のお子さまなどは対象外です。また接種後に鼻水・鼻づまりがみられることがあります。任意接種のため費用は自己負担です。当院の接種料金は8,500円(税込)で、接種開始は9月28日からです。熱はありませんが、少し風邪気味です体調によっては接種を延期させていただくことがあります。自己判断で見送らず、まずはご相談ください。ご予約・アクセスWeb予約(melmo):24時間受付お電話:06-6872-6002所在地:大阪府吹田市古江台(北千里駅すぐ)持病をお持ちの方、以前の接種で体調を崩されたことのある方、ご家族の接種をどう組み立てるか迷っておられる方は、どうぞお気軽にご相談ください。ご状況をうかがったうえで、無理のないかたちをご提案します。お電話(06-6872-6002)またはWeb予約からお気軽にご相談ください。監修監修:医療法人健盛会 かえでファミリークリニック 理事長 水野 脩(みずの しゅう)(総合診療専門医)2026年8月25日公開